2010年1月18日月曜日

台湾の精進料理

台湾では
「素食(すーすー)」「素菜(すーつぁい)」というと
精進料理のことになる。
素食の需要はかなり高いらしく
外食に行けば「素菜」メニューがほとんど必ずあるし
食料品には「全素」「蛋素」「奶素」「植物五辛素」などの表記がされている。

 ※全素=動物性食品、五葷が入らない
 ※蛋素=卵以外の動物性食品が入らない
 ※奶素=動物のお乳以外の動物性食品が入らない

素食を食べるのは健康のため、という人もいるが
信仰のため、という人も多い。
その人たちの多くは お坊さんに限らず
「にら、ねぎ系、にんにく(=植物五辛、五葷)」までストイックに避けている。
五葷を避ける理由としては主に
①体臭がつよくなる
②性欲が増す
 ので、修行などに支障がでるのを避けるためなんだそう。

全素の台湾人主婦の方に
「つくるのはむずかしいですか?(後で考えたら なんか愚問だなぁ)」と訊いたら
「普通の家庭料理と同じですよ。
 お肉やお魚は代用食品があるし 他のものは料理に入れなければいいんです」
との答えだった。

ちなみに台湾の素食は比較的安価である。
食材自体の価値や調理技術の精巧さによって
価格は確かに上下するものの
精進料理であること自体を高価格の理由にすることはあまりない。
近所のセルフサービススタイルの素菜の食堂で
ひとり日本円2~300円も出せば おなかいっぱいになれる。
日本のベジタリアンには台湾は天国だと思うな。

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